総合カタログ21・22
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pH水溶液の性質を示す数値で、7が中性です。●7より小さい場合は酸性、7より大きい場合はアルカリ性となりまCOD(化学的酸素要求量)水中の有機物などを酸化剤で酸化する時に消費される酸化剤の量を酸素量に換算したものです。●一般的に、生活排水や工場排水などに含まれる有機物が多いBOD(生物化学的酸素要求量)検水の中に含まれる微生物の活動によって、一定時間外部から酸素供給がない場合に消費された酸素量。言い換えると、検水の溶存酸素がどこまで減少するかを指標化したものです。●一般的に、生活排水や工場排水などに含まれる有機物が多い亜硝酸生活排水や工場排水に含まれる窒素は、微生物の力で分解されるとアンモニウムを経て亜硝酸になります。●この値が高い場合は、水の汚染などが考えられます。●高濃度の場合は、生物の体に影響を与える場合があります。硝酸生活排水や工場排水に含まれる窒素は、微生物の力で分解されるとアンモニウム・亜硝酸を経て最終的に硝酸になります。●生物の体内に入ると亜硝酸へ還元されるため、高濃度の場合※環境問題でよく登場する「酸性雨」は、一般的にpH5.6以下の雨を示します。す。●pHが酸性に傾くと、河川や湖沼に生息する生物の生育に影響が出たり、植物が枯れたりする原因となります。ほど、COD値は高くなります。●この値が高いと、湖沼などの富栄養化が進んでいるということがわかります。ほど、BOD値は高くなると言われています。は、生物の体に影響を与える場合があります。●井戸水でこの値が大きく出た場合は、飲用には適しません。が高くなります。●逆に塩素量が多くなると塩素臭が生じ、味が低下します。に付着物が多くなります。●水の味にも影響し、硬度が低い水の方がのどごしがまろやかで飲みやすいと言われています。まない湖沼などは低くなります。●検水中に有機物が多く含まれる場合、溶存酸素量は低くなります。また、水中に生物が消費可能な有機物が多い場合(生物化学的酸素要求量(BOD)が高い場合)、微生物が多量に発生して酸素を消費するため、溶存酸素量は極めて低くなります。●同じ採取地でも、昼夜や季節で値に差が出ます。また、底面と表面でも差が出る場合があります。[水質調査でわかること]残留塩素塩素は水道水の消毒用に使われています。●この値が低下すると、細菌や病原性物質による汚染の可能性全硬度カルシウムとマグネシウム硬度の総量のこと。●この値が高くなると石けんの泡立ちが悪くなったり、パイプなどりん酸河川湖沼では一般的にごく微量しか存在しませんが、生活排水や工場排水が流れ込む水域ではりん酸が高い値を示すことがあります。りん酸は植物プランクトンや藻類の成長に欠かせない栄養ですが、過剰に存在すると植物プランクトンが大量発生し、赤潮やアオコ発生の原因となります。溶存酸素水中に溶け込んでいる酸素。この数値が低いと、水質が悪いと言われています。●一般的に、水の流れのある河川などは高く、水が他から流れ込導電率液体中での電気の流れやすさを示す指標です。特に水は様々な物質を溶かす性質がありますが、多くの場合、物質が溶け込むと電気が流れやすくなります。そのため、液体中にどれくらいの物質が溶け込んでいるかを示す指標とも言えます。例えば、純水では導電率は極端に低くなります。また、雨水・河川水・湖水などは本来溶解しているものが少ない水であるため、導電率は低くなります。一方、塩化ナトリウムがたくさん溶けている海水では、導電率は高くなります。本来は導電率の低い水が汚染されると導電率が上昇することから、導電率は雨水・河川水・湖水に対する汚染の指標にもなっています。174174

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